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2018年12月12日水曜日

回らないで回る② 地面に頼らないモーメント

 回らないの意味は、地面からモーメントを受ける必要性を減らすことです。
 そこで、地面以外からモーメントを受ける方法があります。その一つは、腕、足などの内外旋でモーメントを作ること。
 内旋、外旋というのは、水平回転のことです。人体の場合、腕や足のねじりのことを指します。

  何かを押すと、自分も逆方向に押し返されるのが、反作用ですね。
 反作用は回転にもあり、何かを回すと、自分自身も逆方向に回転の力を受けます。

 簡単な実験です。
 片足立ちで「前へならえ」の格好をします。右か左へ腕を振ると、身体が反対方向に回るのがわかりますね。

 たとえば左前の構えを右前の構えに変えるとき。手を伸ばしたまま構えを変えると、体幹部に対して両手を右に振ることになり、体幹を左回しにする助けになります。

 足を前に運ぶときも、前足を内回し、後ろ足を外回しに軽く回しながら移動すると、足が出しやすくなります。
 面白いのが、まっすぐに立った姿勢よりも腰を落とした、つまり足を曲げた姿勢のほうが、反作用が大きくなること(モーメントの性質)。

 昔の格闘技の構えに腰を落とした姿勢が多いのは、こうした性質のせいかもしれない…というのは私の勝手な想像です。

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